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清武、追いついてのドローに「負けなくてよかった」

ニュルンベルクMF長谷部誠は19日、ブンデスリーガ第9節のフランクフルト戦にフル出場した。右ボランチでプレーした長谷部は、1ー1で終わったこの一戦を「相当苦しかった」と振り返り、「勝ち点1でも取れてよしとしなければいけないかな」と話している。

 

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開幕から不振が続くニュルンベルクは、前節ハンブルガーSV戦を0ー5で落とした後に指揮官を解任。この試合はロジャー・プリンツェン暫定監督が指揮を執っている。

 

日本代表に招集されていた長谷部は準備期間が短かったことを指摘。「準備する時間が2日間しかなかった。その中で戦術を詰め込んでやった」と、この試合の準備を明かした。

 

自身をニュルンベルクに連れてきたビージンガー前監督がクラブを去った。長谷部は「監督はそういう責任を負わなければいけない立場ですけど、責任の大半は選手にあると思う。自分自身の責任も感じている」そうだ。その上で、「新しい監督としっかりコミュニケーションを取ってやっていく」と切り替えている。

 

またしても今季初勝利はお預けとなったが、フランクフルト戦は勝ち点1で満足すべきという感覚だ。「ゲーム内容で言えば、勝ち点1でもよしとしなければいけないかな」と長谷部は語り、「最後に相手がルーズになったので、そこで何度かチャンスをつくれた」とドローに納得した。

 

チームが攻撃に転じることができないのは、これまでの不振も影響している。「前の試合で5失点しているし、守備の意識が高くなっていると思う」「ボールを取ったときに、なかなか前にいけない」と、チーム全体の意識が守備に偏っていると長谷部は感じている。「前に押し上げるのは自分の役目でもある」と語る長谷部は、「自分たち(ボランチ)の位置も多少低い。もっと押し上げられれば良かった」と振り返った。

 

長谷部は、不振脱出のためにMF清武弘嗣の活躍が必須と考えているようで、「うちはキヨが前を向いたときにチャンスになる。いかに彼を前に向かせるかという部分で、まだ彼を生かし切れていない」と語り、これも自身の役割の一つだと述べている。

 

ニュルンベルクはまもなく新監督を発表する見込み。選手たちは新しい戦術に素早く適応しなければいけない状況だ。長谷部は「とにかく、いるメンバーに一番合う、良いサッカーができれば」と、新監督の下での巻き返しを誓った。

 

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