【欧州ＣＬ】本田、左足技あり弾！ＭＶＰも「また難しい試合がある」

◆欧州ＣＬ　▽１次リーグＤ組　ＣＳＫＡモスクワ３―２プルゼニ（２日・サンクトペテルブルク）　Ｄ組のＣＳＫＡモスクワの日本代表ＭＦ本田圭佑（２７）は、サンクトペテルブルクで行ったホームのプルゼニ戦にフル出場し、ＣＬ本戦で日本人最多タイの２点目となる今季初ゴールを決めて３―２の勝利に貢献した。ＣＳＫＡは今大会初勝利を挙げた。Ａ組で同代表ＭＦ香川真司（２４）が所属するマンチェスターＵは敵地でＳドネツクと１―１で引き分け。香川は出番がなかった。Ｄ組の昨季王者・バイエルンはマンチェスターＣに３―１で圧勝し、２連勝とした。

　ワールドクラスの技ありゴールだった。１―１の前半２９分、本田は中央を並走したセルビア代表ＭＦトシッチのスルーパスをフリーで受け、ワントラップからタイミングの早い左足アウトサイドでボールを浮かせた。飛び出してきた相手ＧＫの動きを冷静に見極め、滑らかな動きと正確なボールコントロールで決めた。

　トシッチと肩を組んで喜び合ったが、「勝ち点３を取れたが、また難しい試合がある。次に集中しなくてはいけない」と表情は崩さなかった。

　攻守にフル回転した。２―１の後半８分、相手のカウンター攻撃を受け、敵陣から１００メートル近い距離を猛然とゴール前へ走った。左足を伸ばして相手ＭＦコラールの決定的シュートをブロック。同３３分の３点目は、こぼれ球を拾った相手に激しいプレッシャーをかけてミスパスを誘い、相手オウンゴールにつながった。欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）の公式サイトは、専門家の採点（平均７・５点）とファンの投票採点（同７・６点）トップで、この試合の最優秀選手に選出した。

　主力にけが人が続出し、国内リーグでは３試合連続無得点で勝ち星なし（１分け２敗）。本田は「多くの問題がある」と顔をしかめ、「解決策を見つけないといけないが、簡単ではない。今は我慢の時」と献身的な動きで公式戦５戦ぶりの勝利に導いた。攻守に意識が高く好調で、日本代表のセルビア戦でも代表マッチ４戦連続弾が期待できそうだ。

　イタリアのサッカー情報サイト「フットボール・イタリア」は３日、「ＡＣミランが本田のために背番号１０を用意して来年１月に迎える準備をしている」と報じた。１戦１戦がサッカー人生を左右するアピールの舞台。「決勝トーナメント進出のチャンスはある」と前だけを見据えている。

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